著者はいかにして自分の著書を入手しているか
有料のセミナーに来ていただいた方へのお礼として、これまでお世話になった方への活動の報告として、クライアント様とお話する際のテキストとして、自分の著書をお渡しするケースがあります。
2019年は、福岡と東京で2度登壇しましたが、その際も何冊かご用意してお持ち帰りいただきました。
ことしの初喋りは福岡でございます。 pic.twitter.com/GAF18szIbK
— 田村 憲孝 (@onikohshi) January 12, 2019
こういう動きをみて、時々「田村さん、うちの会社にも50冊ほどくださいよ。」とかるーく言われることがあります。たぶんまったく悪気はなくおっしゃってるんだと思います。
ただ、著者がどのようにして自分の著書を入手しているかをお知りいただくと、軽々とそうは言えないと思います。
著者はすべて自分の書籍を自腹でAMAZONとか街の本屋さんで購入しています。
他の著者さんはどうされているか存じ上げませんが、自分の場合はいつでもまとまった数を出せるようにあらかじめ数百冊購入してまとめて手元に置いています。その中から当日必要な数を持参しています。
このとき、確かに物体としての書籍は私の手から相手に移動します。しかし、書籍の流通という観点でみると、すでにAmazonから私へと販売は完了しています。新たに出版社さんに売上が立つわけではありません。
書籍は著者の自己満足や営業するためのツールに使うために出すものではありません。著者がお世話になったひとに大量に配布するために出版社さんが印刷してくれるものではありません。
書籍は商品です。出版にかかわるすべての人がビジネスとしてのメリットを期待して携わっているものです。私の手元の在庫を動かしても、新たなメリットは出版にかかわってくださった出版社さん編集者さんには発生しません。
自発的に「あ、今日のセミナー結構会費がお高いからみなさんに書籍を持って帰ってもらおう」と用意するのは全然いいのです。
ただとつぜん「田村さん、うちの会社にも50冊ほどくださいよ」と言われると、さすがに「うっ」となります。
このとき、上記のような事情を(ごく丁寧に)お伝えしたのち、こうお願いするようにしています。
「在庫はありますのでお渡しすることは可能ですが、できたらそのうちの何割か、お近くの書店かAMAZONで購入していただけませんでしょうか。関係したみなさんが喜んでくれますので。。」と。
ということで、こちらが私の書籍です。
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