田村憲孝の日記

完全日記ブログ。

ひとにものをわかりやすくつたえる

「おお、間口八間あるし専通をバーーーンと抜いて分譲できるな。多分用途地域は中高層で60の200やから、奥行きもあるし掘り込みで25坪ぐらいの3階建て8件ぐらいいけるんちゃうか??」

 

はい、これ意味わかります??

 

僕はちょっと前まで不動産やってたわけですが、業界内にいるひとならまったく違和感なく、何を言っているかがわかるはずです。

でもそれ以外の業界にいる方には、なんのこっちゃさっぱりですよね。

なので、不動産業者ではない人に伝えるときには

「あの土地は道路に接している部分が八間、約14.4mあるので、まんなかに大きな通路を通してそのまわりに何件か一戸建てを建てられる。建ぺい率60%・容積率200%の地域なので、1階部分を駐車場にした3階建ての一戸建てが8件ぐらい建てられる。」

というふうに言うわけです。(これでもまだまだわかりにくいでしょうが、長くなるので。。)

 

ではこれはどうでしょう。

「クリエイティブが良かったのでCTRが非常に高く、伴ってCVも前月に比べて倍になりました。」

はい、IT・広告業界にいる、もしくは企業でIT部門に携わっている人なら、日常バンバンでてくるような会話ですね。

でも、ITにあまり詳しくない経営者様やご担当に「御社のサイト、CVRはどれぐらいですか?」とか言っても、まったくご理解いただけていないケースがあります。

そこで「CVRって何?」と聞き返してくれれば良いです。でもみんながみんなそうではありません。理解されないまま「ああ、まあまあだよ」とか、適当に濁されることも。

 

何も、理解できない人をバカにしているわけではありません。むしろ「相手はわかってあたりまえ」と勘違いしている方に問題がありますよねこれは。

「え、こんなこともわからないの?バッカじゃねぇの????」というスタンスは、業界の新人をイビるときぐらいしか通用しないでしょう。お客様に対してもそういう姿勢でいる方がいらっしゃるのは非常に残念ですが。

 

僕はたまたま不動産・ITとふたつの業界に身をおくことができたので、上のような説明をされてもわかります。でも、外にいるとおそらく今でもサッパリ意味がわからないでしょう。

 

 

僕はいつも「ひとにものを伝えるときは、自分の親父とかオカンとかじいちゃんにもわかるぐらいの感じで伝えなさい」と言っています。

実際、僕が最初オカンにiPhoneの使い方を伝えるのには苦労しました。タップができないのです。。画面に出ているボタンをぎゅうううううと押してしまうのですこれがほんまに。。。

そのオカンとか親父が理解できるなら、誰にでもなんでも理解させることができると思っています。これはひとによって違うでしょうが、身の回りの誰かをサンプルに考えてみてください。

 

クリエイティブが良かったのでCTRが非常に高く、伴ってCVも前月に比べて倍になりました。

↓↓↓

この広告の画像をええ感じにしたんや。ほれ見てみこれ。ええやろこの画像。みんなクリックしたぁなるやろこれやったら。せやからこれをチクっとクリックするひとが今月はぎょーさんおったんや。

ほんでこれクリックしたらな、こっちの画面が開くやんか。ここでこの「お申込み」っていうとこに進むひとが前の月より倍になったんやで。

写真変えるだけでこんなに変わるんやで。すごいやろ。

 

みたいな。

 

 

お仕事のとき、なかなか自分の言葉が相手に刺さらないなーー、と感じたとき。親とか、自分とはまったく違うお仕事をしている友人とかに、自分の扱ってる商品のことを説明してみましょう。

※相手の時間を奪うのがつらければ、晩飯(うにとか肉)でもおごりましょう。

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友達や親なら話している最中に「ちょちょちょ、それ何??意味わからん。。」って言ってくれます。それをわかりやすく説明できるようになったら、実際にお客様にもしっかりと伝えられるようになっているはずです。

 

お客様は「それわかりにくいです」と言ってくれません。でも、言った方は「わかっている」と思い込んでいます。そのギャップは不幸な結果しか生みません。

 

なんでもそうですが、「ひとにものをわかりやすく説明する」という能力も持って生まれたものだけではないと、僕は思っています。数やれば誰でもできるようになるはずです。

不安なあなた。誰か捕まえて練習練習練習、でっせ。

 

たむらでした。

 

 

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