一流の人はなぜ、A3ノートを使うのか?
びっしりと専門用語だらけのことばが書き込まれた100枚近くあるスライドを徹夜で作りあげ、シゴトをやった感満載。
フラフラになりながらお客様を訪問。超力作。気合を入れて1ページ目から順番に説明!
あれっ、まったく響いてない。。。あのひとアクビしてる。。あっちのひとは自分のハナシも聞かずに勝手にペラペラページをめくってる!!!
まさに。ムダな努力というやつですなこれ。
こないだ、Twitterに流れてきたどこかの誰かのブログをたまたま読んだんですが、「資料は小学生でもわかるもの以外は作るな」と書いてました。
業界人しか知らない単語がズラズラ並んでる資料なんか、「自己満足ノート」にすぎないのです。相手に理解してもらってなんぼです。
で、その「わかりやすい」資料をつくるにはどうしたらいいか。たまたま手にしたこの本にいっぱい書いてました。
資料のつくりかただけでなく、そこに至るまでの考え方もA3用紙を使って展開します。
著者の横田伊佐男さん。僕は(大変失礼ながら)存じ上げないのですが、ここに書いてる論理展開は100%納得でした。
なんでもいいんですが、例えば何か新しいプロジェクトを立ち上げるとします。さらに賛同者を得るためにプレゼンをする必要があるとします。
そこで、もしかしたら今までのあなたなら「100ページの文字ぎっしりの(クソ)スライド」を作っていたかもしれません。
でも、この本に書いてることをそのままやると、相手が「ほうほう」とうなずいてくれるプレゼンができるようになります。(もちろん訓練は必要ですが)
著者の横田さんはこういいます。 すべては「拡大」➝「分割」➝「俯瞰」の順序で考え、それをA3用紙1枚にまとめなさい。と。
拡大とは、とにかくアイデアを思いつくまま書き出す、いわゆる「ブレスト」的な作業。
分割とは、「拡大」で思いつくままに出した散乱しているアイデアを整理して集約すること。必要なものと不必要なものを「分割」するというイメージ。
俯瞰とは、必要な情報のみを整理し、その事柄の全体像が見渡せるようにすること。
よくありますね。枝葉のハナシ(これも大事なのですが)ばかり伝え、幹の部分、全体がまったく見えないプレゼンとか営業トーク。。。
そのなかに「空」➝「雨」➝「傘」の要素を組み込み、より「伝えたいこと」を相手にしっかり伝えようということ、だそうです。
・どうもお客様にうまく営業トークが伝わらない。
・大勢の人の前で話すのが苦手。
・上司に提案してもいつも「検討しておくよ」と言われる。
・いつも、なーんかうまく考えがまとまらない。
・みんな私のことをわかってくれない (苦笑)
と考えてるあなた。一度これを読んでしっかりと自分の考えを相手に伝えるトレーニングをしてみては???
「ノートの使い方」というより、「論理的なものの考え方を基本から知ることができる」本です。