田村憲孝の日記

完全日記ブログ。

結果。

家が貧乏で道具は兄ちゃんのお下がりばかり。不器用ながらもがんばってがんばってなんとかプロ野球の選手になったA選手。

親が元プロ選手。裕福な家庭、恵まれた環境でエリート街道を突き進みドラフト1巡目で堂々入団したB選手。

 

A選手は入団直後、不幸なことに大きなケガをしてしまい、早々に手術からリハビリへ。1年目は2軍の試合にさえ出場することもなくシーズンを終えました。

 

B選手は開幕1軍スタート。チームの低迷、若手を育成するという方針などの要因が重なり、スターティングメンバーに名を連ねる試合も。本人は満足を得られる結果は残せなかったものの、まずまずのシーズンとなりました。

 

 

3年後。

 

A選手は入団時のケガがあったものの、誰よりも多くの練習量をこなす選手となりました。しかし、いざ試合となると結果が残せず3年間1度も1軍に上がることはありませんでした。

 

B選手は2年目からレギュラーに定着。今やチームに欠かせない選手となりました。写真週刊誌にゴシップを掲載されるなど、素行に問題はあるもののB選手無しでのチーム構成はありえない状況です。

 

そのオフ。A選手は契約解除。B選手は球団史上最速で年俸が1億円を超えたプレーヤーとして新聞紙上を賑わせていました。

 

 

プロの世界です。「チームでいちばん練習したから」とか「生い立ちがかわいそうだったら」とか関係ありません。実際にどれだけの成果が残せたかが、何よりも優先される評価基準です。

 

もちろんプロセスは大事です。この記事に書いたようなケースは極論の極論です。たぶんB選手も環境は恵まれているとはいえ、死ぬほど努力しているはずです。

 

がんばることは重要。プロセスも超重要。でも、それ自体が目的ではないことをプロなら理解をしておくべきです。ある目的のための努力であり経過です。

 

「結果は出ないけどがんばっている」などという評価は、プロの世界にはありません。

 

 

田村でした。