田村憲孝の日記

完全日記ブログ。

仕事は盗んで覚えるもの?

大学を出て最初の会社に入ったとき、当時の先輩は「仕事は盗んで覚えるもんや」と、まったく仕事を教えてくれませんでした。

 

でも、どこに行くにも「田村いくぞ!」と連れて行ってくれました。まさに「何をやっているか見ておけ」というメッセージだったのでしょう。

 

でも、いくら見てもわからんもんはわかりません。

 

なので、「あそこでお客様の質問にすぐ答えなかったのはなぜですか?」とか「先方は明らかに間違えているのに否定しないのは何か考えがあるんですか?」とか、わからないことは聞きまくりました。

 

いつも「自分で考えろ」とひとことで済まされていたものです。でも、あまりにしつこく聞くからでしょうか、たまにその先輩は「あれはな。。。。という意図があったからや。」と教えてくれました。

 

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ずっと自分のことを若手だと思っていたのですが、30を過ぎたあたりから逆の立場になることも増えてきました。

 

どころか、いまは自分の経験や知識を人様にお伝えすることが本業になりました。

 

 

最初は、自分の下に来る若手に対して手とり足取り伝えていました。でも、ある時、それは非効率なのではないかと感じるようになりました。

 

モチベーションの低い人間にむりやり教えてもまったく吸収しないのです。それなら、最初からモチベーションの高い人間に伝えるべきことを伝える方が効率的ではないか、と。

 

 

では、モチベーションの高い人間とはどういう行動をする人間か、となります。

 

それは、「聞いてくる」人間です。

 

自分のしたことに対して本当にこれで良いのか、疑問を持って「あれでよかったでしょうか?」と聞いてくる。

 

僕が言った言葉に対して「あれはどういう意図だったのですか?」と聞いてくる。

 

こういうひとたちに自分の考えを伝えると、吸収するのが早く、当然ながら戦力になるのも早いのです。

 

 

若手や人様にものごとを伝える、という立場にいる人間としては失格なのかもしれませんが、

 

僕は、あらゆることに疑問を持って、僕の意見を求めてくるひとには全身全霊でお応えしようと思っています。

 

そうでないひとにこちらから寄って行って、あれこれ指図をするつもりは一切ありません。聞きたいと思ってるひとに話すのが効率がいいので。

 

がんばりましょう。

 

 

たむらでした。