田村憲孝の日記

完全日記ブログ。

なぜ数をこなすことが重要なのか

圧倒的な数をこなしなさいと言うと「数をやってるだけでは成果や実力に繋がらないので意味がない。そんなのは単なる機械じゃないのか。なぜ数をやるのか納得できる説明がなければやりたくない。」というお声を頂くことがなんだか最近増えてまいりまして。

 

勘違いしないでほしいのですが、私も単に数だけをこなすことが実力に結びつくなどと考えて「数やれ」と伝えているわけではありません。そんなことは言われなくても重々承知です。

「数をやりなさい」というのは「単に大量のタスクをこなせるようになりなさい」ということを意図しているのではありません。量をこなすことによってあらゆる副産物が生まれ本人の糧となることを、自分の体験や後輩・部下の動きを見てきて確信を持っているからそう伝えているのです。


ここでは「大量のタスクをこなすと本人の中にどういう変化が起こるのか」を書いておきます。

 

たとえば、営業として新人くんが入社したとします。その新人くんに「ウチの商品を買ってくれそうな人をテレアポで探してみて」と指示したとします。

ここで新人くんが「ほとんど成果に結びつかないテレアポをやる意味がわかりません。やる理由を教えてください。」と言ってテレアポに着手しなかったらスキルアップもクソもないですね。彼は新人空っぽスキルのままそのあとしばらく過ごすことになります。

 

一方「わからないけどとにかくやってみよう」と取り組んでみると、いろいろなことに気づきます。たとえば

 

・すごく良い自社商品だと思っていたが、無差別に声をかけてもほとんど買う人などいない(なのでどうしたらいいのか考える)。


・どういう人にコールしたら反応してくれるようになるんだろうと自然に工夫するようになる。


・「株式会社○○のタムラと申します」と冒頭に言うとまったく会話が続かないが、「○○エリアでお勤めの方にお得な情報を、2分でお伝えしております!」というと、ちょっとだけ会話が続く確率が上がると気づく。


・あきらかに興味が無い人に粘って話すよりも、少しでも興味を持ってくれる人に丁寧に説明するほうが最終的に獲得できるアポイント数は多くなることがわかる。


・1時間延々とコールしつづけるよりも、30分に1回ぐらい休憩を挟むとトークの調子がいいのでそうする。

 

さらにもうちょっとできるようになると、こんなことも考えるようになります。

 

・いい感じで話ができたのに次のコンタクトまで進めない時は何を工夫したらいいのだろう。


・最終的にお会いして成約してもらうために、電話では何を伝えておいたら良いのだろう。


・電話では好感触だったのに実際にお会いするとそんなに興味が無いことが増えてきた。見分ける方法は無いかな?

とかです。

 

営業として「商品を売る」という目的があり、その目的に向かっての手段として「テレアポ」があるわけです。テレアポという目の前の行動を最終目的に近づけさせるためにはどうしたらいいのかを、数をこなしている内に自然と考えるようなり工夫し効率化するようになるのです。

 

昔なつかしい「テレアポ」というものを題材にここまで書いてきましたが、ここが何に変わってもまったく同じです。

今なら「ブログ」とか「SNS運用」とかも当然当てはまります。どうやったらSNSで話題になるブログが書けるのか、どうSNSを運用したら多くの人に認知してもらえるようになるのか、などなど、圧倒的大量の行動の中から気づくことがたくさんでてきます。成果がでないとしてもどうやったら改善するのかを自分で考えるようになります。

 

目的を持って大量のタスクに対峙すると、いかに目的を達成することが難しいかを体感することになります。そして、どうしたら目的に近づけるのかを自分ごととして考えるようになるのです。


ただ、残念ながら「なぜ数をやるのか納得できる説明がなければやりたくない。」と言われたあとに上記のような説明しても、相手がやる気になったり成功したりしたことはありません。

 

なので最近はいちいち説明することはなくなりました。やらんならやらんでいいや、と。まあ僕の説明が下手くそだからなんですけど。

 

「数をこなせ」という根拠だけここにおいておきます。よかったらどうぞ。

著者はいかにして自分の著書を入手しているか

有料のセミナーに来ていただいた方へのお礼として、これまでお世話になった方への活動の報告として、クライアント様とお話する際のテキストとして、自分の著書をお渡しするケースがあります。

 

2019年は、福岡と東京で2度登壇しましたが、その際も何冊かご用意してお持ち帰りいただきました。

 

こういう動きをみて、時々「田村さん、うちの会社にも50冊ほどくださいよ。」とかるーく言われることがあります。たぶんまったく悪気はなくおっしゃってるんだと思います。

ただ、著者がどのようにして自分の著書を入手しているかをお知りいただくと、軽々とそうは言えないと思います。

 

著者はすべて自分の書籍を自腹でAMAZONとか街の本屋さんで購入しています。

 

他の著者さんはどうされているか存じ上げませんが、自分の場合はいつでもまとまった数を出せるようにあらかじめ数百冊購入してまとめて手元に置いています。その中から当日必要な数を持参しています。

このとき、確かに物体としての書籍は私の手から相手に移動します。しかし、書籍の流通という観点でみると、すでにAmazonから私へと販売は完了しています。新たに出版社さんに売上が立つわけではありません。

 

書籍は著者の自己満足や営業するためのツールに使うために出すものではありません。著者がお世話になったひとに大量に配布するために出版社さんが印刷してくれるものではありません。

書籍は商品です。出版にかかわるすべての人がビジネスとしてのメリットを期待して携わっているものです。私の手元の在庫を動かしても、新たなメリットは出版にかかわってくださった出版社さん編集者さんには発生しません。

 

自発的に「あ、今日のセミナー結構会費がお高いからみなさんに書籍を持って帰ってもらおう」と用意するのは全然いいのです。

ただとつぜん「田村さん、うちの会社にも50冊ほどくださいよ」と言われると、さすがに「うっ」となります。

 

このとき、上記のような事情を(ごく丁寧に)お伝えしたのち、こうお願いするようにしています。

「在庫はありますのでお渡しすることは可能ですが、できたらそのうちの何割か、お近くの書店かAMAZONで購入していただけませんでしょうか。関係したみなさんが喜んでくれますので。。」と。

 

ということで、こちらが私の書籍です。

このアフィリリンクをクリックして買えご購入ください。

アリアンツ・アレーナでバイエルン・ミュンヘンの試合を観戦するときの交通手段と気を付けること

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すいません、先に謝っておきます。比較する基準はすべて阪神甲子園球場です。日本のサッカーは見に行ったことが無いので比べることができませぬ。。

 

◆チケット入手

たまたま試合がある1週間前にオーストリアに滞在していたので、ネットで入手方法を探しているとこちらのサイトがヒットしました→ viagogo

お得なのかそうでないのか、よくわかりません。しかし、サイトを開いた時に並んでいたチケットが、見てる間に動的に「sold out」に変わっていくので煽られるわ煽られるわ。

チケットはこちら。

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 PDFがメールで送られてくるので、オーストリアでたけしさんに印刷してもらいました。たけしさんありがとう。

 

◆交通手段

ミュンヘンの市街には「Sバーン」と「Uバーン」という2種類の地下鉄が走っています。なぜSとUなのかは知りません。まあ、都営とメトロみたいなもんじゃないでしょうか。知らんけど。

で、まずはMarienplatz駅を目指してください。

Marienplatzはミュンヘンに行ったら多分全員が行く観光スポットです。東京なら雷門、京都なら清水寺みたいなもんです。ちょっと違うかもしれませんが。知らんけど。

 ↑ここですね。

ここからUバーンに乗ります。Uバーンは路線ごとに「U1」「U2」みたいに番号が振られています。アレアンツアレーナに行くにはU6に乗ります。

ホームに降りるまでは「どっち向けに乗ったらいいんだろう??方向間違わないかな。。」と不安だったのですが、おもっきし案内板にサッカーボールのアイコンが掲示されているので、間違いようがありませんでした。

30分ほどUバーンに揺られ、降りる駅は「Fröttmaning」です。

 

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ミュンヘン Uバーン 路線図(全体図)

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駅を降りるとバイエルン・ミュンヘンの試合がある日はスタジアム全体が赤く光っています。駅からは徒歩15分ほどです。だらだらーっと歩くのですが、だんだん近づいてくるスタジアムを見ながらなので、結構テンションが上がってちょうどいい具合の距離感です。

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◆手荷物

これ、やられました。いつも私が野球観戦するときには、リュックにカッパとメガホンと応援用パペット人形と財布とモバイルバッテリーと500mlのペットボトルを入れてスタジアムに入場します。

今回はメガホンと応援用パペット人形はありませんでしたが、その他のグッズをリュックにいれてスタジアムに向かいました。 しかし、アレアンツアレーナにはA4以上の大きさの手荷物は持ち込み禁止、でした。

もしいまあなたが現地近くでこの記事を読んでいたとしたら「まあ、なんとかいけるんじゃない?」とか甘いことを考えていてはいけません。確実に入場ゲートでひっかかります。

スタジアム手前に有料の手荷物預かり所があるので、貴重品と必要なものだけ取り出し、お腹のポケットにむりやり詰め込みました。 なのでウキウキで撮った写真もお腹が大きくなっています。太ったのではありません。

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あとでよくチケットを見ると、大きな荷物は持ち込んではいけないことが記載されていました。

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こんなに小さい文字でしかもドイツ語。わかるわけおへん。

 

◆入場

飛行機に乗るより厳重なボディチェックがあります。体中いろんなところを触られます。

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このときお腹に詰め込んでいたモバイルバッテリーやらお財布やらは手に持ち替えます。 10列に1列ぐらいの割合で女性専用のゲートで女性係員がチェックをしています。過去いろいろあったんでしょうねぇ。。

 

◆スタジアム内のお買いもの

チケットゲートを抜けると、ところどころにフーセンを腰のあたりにくくりつけているおねえさんたちがウロウロしてます。このおねえさんたちが売ってるのがこちらAreanaCard。

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 スタジアム内の支払いはすべてこちらで行います。最初購入するときは5ユーロ・10ユーロ・20ユーロ・30ユーロがあらかじめチャージされているものを選びます。入場後残額が少なくなると中でチャージもできます。

 

スタジアム内のお店ではホットドッグとかビールとか買えます。

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サッカーのシーズンは寒いのでホットコーヒーとかも売ってました。

 

◆スタジアム内のWi-Fi

「allianzarenaconnect」というWi-Fiが飛んでます。パスワードも不要、簡単な認証で接続できます。

こういう公共施設でのWi-Fiってロクにつながらず、つながっても通信速度が遅く使い物にならないケースが多いのですが、そういう不便さはまったく感じませんでした。サクサクです。スポンサーにTmobileがついているからでしょうか、たぶんどっかに大砲みたいなアンテナが置いてあるのでしょう。

 

◆帰りの混雑

試合終了後の阪神甲子園駅の混雑を前提に、甲子園より2万人多い7万人の観衆が一斉に帰宅すると考えると、帰りはどれだけ混雑するのだろうかと恐々としておりました。

しかし実際は、途中駅の入場制限で10分ほど足止めを食らったものの、意外とスムーズに帰りのUバーンに乗車することができました。

スタジアム周辺、駅からスタジアムまでの幅50mほどの誘導路の地下は3層ほどの広大な駐車場となっており、車で来られる方も多いのかもしれないですね。

 

 

このぐらいの事前知識があると、当日スタジアムで困ることは無いと思います。とにかく手荷物、気をつけてください。写真を撮ろうと張り切ってバッグに機材を詰め込んでいっても、入場前に全部カバンから出して手で持たないといけません。

 

それではまた、ミュンヘンでお会いしましょう。

 

あ、アレアンツアレーナのきれいな画像は、私のinstagramでどうぞ。

 
 
 
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応援がすっごい。 #fcbayernmunich #fcbyernmünchen #fcbayern #uefachampionsleague

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ドイツのミュンヘン空港でSIMカードを購入してスマホを使う

>>ドコモ・AU・ソフトバンクのスマホをSIMフリーにする方法

 

ミュンヘン空港に到着し、空港のインフォメーションで「SIMカードどっかで売ってない?(ボディランゲジー)」で聞くと、やさしそうなおじさんがお店を指をさして「overthere!」と教えてくれました。

このあたりです。

 

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ミュンヘン空港フロアマップ(日本語)

 

このお店です。

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オーストリアでは簡単にSIMカードを購入できましたが、ドイツではパスポートの確認を求められました。見せるだけでなく、パスポートに記載されている情報をPCで登録されました。

 

ここで購入したのが「LEBARA Smart 3GB」というSIM。

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パスポートを見せてお店のお姉さんに「Could you

activate my mobile phone?」といいながらスマホを渡すと設定までやってくれます。

 

サイトに記載されているスペックは28日で3GB。まあ、1週間弱の滞在なので十分です。 接続は3Gですが動画閲覧・アップロードする際などでも通信の遅さが気になることはありませんでした。

4泊5日の滞在で、ホテル滞在時以外はすべてこちらで接続。インスタで動画UPしたりGoogleMap見たり、利用頻度としては高かったのですが、最終日まで問題なく利用できました。

 

実際、ホテルにチェックインしたあと街を歩いていると、vodafone・A1・Tmobileなどのショップがありました。ただ他の情報も見てみると、ドイツの街でSIMカードを購入する時は、宿泊先の所在証明などが必要なケースもあるようです。できれば空港で入手しておくことをおすすめします。

 

そうそう、ミュンヘンのうつくしい街並みなどなどにつきましては、私めのインスタでどうぞ。

 
 
 
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#cafe #europe #munchen #station #train #deutschland #deutsu

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オーストリアグラーツでのSIMカード 今回はA1を買って使ってみた

5年連続5回目のオーストリア。最初の2回はグローバルワイファイを借りてネット接続していたのですが、3回目以降はスマホSIMフリーにして、現地でTモバイルSIMカードを購入しておりました。

ちなみに、スマホはドコモでもAUでもソフトバンクでも、購入してから100日が経過するとSIMフリーに変更できます。

>>docomo・AU・softbankのスマホをSIMフリースマホにする手順

オーストリアTモバイルSIMカードを使うには「SIMカードをオーストリアで使うならTmobileがいいと思うのです。」でも書いたとおり、スマホに刺すだけで動きます。簡単です。

今回も現地グラーツに到着するなりまずはTmobileのショップに向かったのですが、

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ガーン、改装中。。。

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3分ほど店の前で途方にくれたあと、やむなくグラーツ中央駅にあるA1ショップに行きました。 ここの郵便局に併設されています。

実は以前もA1のSIMカードを購入したのですが、結局ネットとつながらず断念。今回はTmobileのSIMカードが入手できなかったため、苦渋の再挑戦です。

入手したのがこちら。

 A1 B.free

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スペックが書いてないので公式サイトで調べてみると 28日間 5GB 9.90ユーロ(1ユーロ128円とすると1,300円でおつりがくる) 。だいぶ安いですねこれは。

開けてみるとおなじみmicroSIMがあるので切り取って外し、スマホにぐさっと刺します。 刺した直後、スマホの画面ではPincodeを入力するよう求められます。

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ここに記載されているPincodeを入力すると、アクティベートされます。 2年経過すると科学も進歩するもんですねぇ。

 

ちなみに、グラーツ市街地中心部から少し離れた「CITY PARK」というショッピングセンターに行くと中にTmobileショップがあります。 2年前は「4000MB」というのを買ったんですが、今回行くと「8GB」のがありました。4週間使えます。十分です。10ユーロです。やすっ

一応今回も「これ、なんか設定いるん?(ボディランゲジー)」と聞くと「Automatically!(刺すだけやで!)」とのことでした。やっぱり使うならTmobileの方が簡単そうですね。

 

オーストリアに行く方はご参考に。。たぶん日本で海外SIM買うより安いので。

 

 

そうそう、グラーツのうつくしい街並みはわたくしめのInstagramでお楽しみくださいそれではどうぞ。

 
 
 
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これで良いのか野球の審判

野球には審判が必要です。幼い頃、放課後に友達と公園でやっていた野球では審判などおらず、微妙なプレーはじゃんけんで判定を決めていました。

正式に部活動として野球を始めると、試合にはプレーヤー以外の審判がつくようになりました。公式戦では連盟から派遣される審判さんがジャッジしてくれますが、練習試合の場合は各チームより審判を出すことになります。

審判としてグランドに立つのは野球部のOBであったり、その試合に出場していない下級生であったり、いずれかのチームの職員であったり、あらゆる立場の人が審判をします。

私自身も高校の野球部を引退したあと「田村さん、◯日の練習試合で塁審をお願いできますか?」と連絡があり、何度も実際にジャッジしたことがあります。塁審をやるものだと聞いてグランドに行くと「きょうは田村さん主審(一番責任が重いやつ)をおねがいしまーす」とか言われて泣きそうになったこともあります。

 

どちらかサイドの人間がプレーをジャッジするというのは、とても難しいものがあります。味方サイドをひいきしたくなるものの、あからさまにひいきするわけにはいかない。うん、審判は中立でなければならぬ!とは理解しているのですが、実際にはなかなか中立に徹することができません。

「後輩を贔屓してはいかん!」と意識しすぎて「逆ひいき」してしまい、あとで味方チームからブーイングを受けることもありました。こんな人間は審判をしてはいけません。。。

 

さて、今年から日本のプロ野球には「リクエスト制度」が採用されるようになりました。リクエスト制度とは審判の判定に不服があった場合、ビデオで検証することを求めることができ、映像により再度対象となるプレーを判定するものです。

リクエスト制度が採用されたことによって、明らかな誤審は減少したように感じます。審判の方からも「正確に確認できるので両チームの理解が得られる。」と概ね好評なようです。

 

しかしこれで判定についての課題がすべて解決したわけではなく、まだまだ問題のある判定が発生しています。

 

・6月26日 オリックス-ソフトバンク

ソフトバンクの打者が放った打球はライトポールをかすめ外野スタンドに着弾。一旦はファウルと判定されたものの、ソフトバンク側よりリクエスト判定の要望が主審に伝えられます。

ビデオを検証の結果、判定はホームランと覆されました。この得点が決勝点となり、オリックスはこの試合を落とします。

この判定に納得できないオリックス側は試合終了後再度ビデオを確認。ホームランではなくファウルであったことが判明しました。

リプレー誤審、再試合行わず オリックスは再度要求

リクエスト要求によるリプレー検証でも、VTRで映し出される映像が不鮮明で正確にプレーが判断できないようなケースもあります。その場合は「当初のジャッジどおり」になるという取り決めがあります。

しかしこのケースでは「VTRでは不鮮明であったにもかかわらず、当初の判定が覆された。なおかつ実際には当初の判定どおりファウルであった。」という点に問題がありました。

 

・8月19日 ヤクルト-阪神

阪神先発の岩田投手が打席の青木選手に対して投じた1球は、青木選手の頭部付近を襲います。主審の判定は「頭部へのデッドボール、岩田投手は危険球を投げたとして退場」というものでした。

しかしその後テレビの画面に映し出されたVTRを見てみると、明らかに青木選手の頭部に投球は触れていません。 死球か否かの判定をリクエストすることは可能ですが、阪神側からリクエストの要求もありませんでした。

阪神岩田が危険球退場、青木のヘルメットかすめる

 

高校野球でも。

・8月6日 佐久長聖-旭川

8回まで旭川大高校は3-2でリード。8回の佐久長聖の攻撃で2アウトランナー無しからレフトへ上がった打球に旭川大高校のレフトの選手が飛び込み、ダイレクトキャッチファインプレー!のように見えました。

しかし審判の判定は「グランドに一度触れて捕球したワンバウンドキャッチ」としてヒットになりました。そのランナーがきっかけとなり旭川大高校は佐久長聖高校に逆転を許し敗戦。甲子園を去ります。

【高校野球】佐久長聖―旭川大で誤審? 高野連「審判には完全捕球に見えなかったということ」

このプレーに対して高野連の審判部長は「リプレー検証は今後も全く考えてないです」と話したとも記載があります。

「審判は年上の方にやってもらうもの、その審判さんが言うことは絶対である、と認識するべき」といった奢りがあるのではないでしょうか。2年半、この日のために厳しい練習を耐えてきた選手が、誤った判定により敗退していくという悲劇をもたらさないためにも、対策を検討して頂きたいところです。

酷暑のなか、ボランティアでグランドに立っておられる高校野球の審判のみなさんには、本当に頭が下がる思いです。その審判のみなさん自身にとっても、正確に検証して判定を下すことはメリットになるのではないでしょうか。

 

プロ野球でのリクエストによるリプレイ検証を見ていると、肉眼ではあきらかに「セーフ」と見えても、VTRを見ると「アウト」であったということなども頻繁にあります。審判のスキルアップというところも問題にはなっていますが、どんなに審判が技術を向上しても人の目には限界があります。

 

私が野球というものに初めて興味を持った頃、3-40年前にはプロ野球高校野球の現場でも設備も整っておらず、審判の判定が絶対でした。審判の判定に異を唱えることはスムーズな試合進行を妨げる以外のなにものでもありませんでした。

しかし、今や映像でいくらでもプレーを検証できます。「誰もが納得できる判定を検証する」ことが可能なのです。「誤審も野球の一部」というのはもはや死語です。防ぐことが可能な人為的ミスによって、選手の人生が左右されるような事態はあってはならないのです。

 

正しいジャッジをするのが当たりまえ。誤ったときだけ叩かれる。きつい商売です。なのでなおさら、審判のみなさん自身のためにも、より正確な判定のもとに野球の試合が進行することを望みます。

 

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逆転サヨナラ満塁ホームランとは

ホームランって実は単なる「ホームラン」っていうのはありません。「ホームラン」の前に何かしらの冠詞が付きます。

 

野球では打者がホームランを打つと、得点が入ります。

ホームランを打ったときに、ランナーがいなければ1点。ひとりランナーがいれば1足して2点。ふたりランナーがいれば3点。3人ランナーがいれば4点入ります。

1点入るホームランをソロホームランといいます。2点なら2ランホームラン、3点なら3ランホームランです。

4点入るホームランは4ランホームランとは言わず、満塁ホームランといいます。1塁・2塁・3塁、すべての塁をランナーが満たした状態で打ったホームランという意味です。

 

そのほか、いろいろとホームランには「冠詞」がつきます。

逆転ホームラン→2点以上得点できるホームランで、負けている状態から一気に相手のスコアを上回るホームラン

サヨナラホームラン→最終回もしくは延長戦で、そのホームランを打つことにより勝利が確定するホームラン。打った瞬間に試合が終了する。後攻のチームのみ実現可能。

代打ホームラン→ピンチヒッターとして打席に立った選手が打ったホームラン

 

いろいろありますが代表的なのはこのぐらいでしょうか。複合ワザとして「代打逆転ホームラン」とかいう使い方もします。

 

夏の高校野球だけで調べると、100年の歴史の中で満塁ホームランはこれまで49本。この数字だけ見ると多いのか少ないのかわからないので、もうひとつっこみ調べてみました。

今年の夏の甲子園は55試合あります。今大会は記念の100回大会ですので出場校が多いため試合数が多くなっていますが、例年は1大会48試合です。 初期の頃は出場校も少なかったので試合数も少なかったことを考慮し、平均1大会40試合としましょう。

今大会は100大会目。これまでに行われた試合は、40✕100=約4000試合。4000試合で満塁ホームランが49本ということは81.63試合に1本です。1大会に1回あるかどうかという貴重なホームランだということになります。さらに「逆転」とか「代打」とかがつくとなるともっと希少です。

 

昨日、2018年8月12日の済美対星稜戦、延長13回の裏に済美高校の矢野くんが放ったのは「逆転サヨナラ満塁ホームラン」です。冠詞3つ付です。

この場面の満塁というシチュエーションは、コツコツとランナーをためて満塁になったものではなく、タイブレークというある程度お膳立てされた状況から生まれたものです。今後記録として他の満塁ホームランと同列に扱うのかは議論を呼ぶのではないかな?とは感じます。(かと言ってこのホームランの価値が落ちるものではありませんが)

今年の大会から延長戦は13回になると、すべての回でノーアウト1・2塁から開始されます。13回のウラ、済美高校の攻撃は2点リードされた状態で、ノーアウト1・2塁から始まりました。先頭バッターがセーフティバントを決めて満塁。

ここで打席に立った矢野くんが放った打球は、打った瞬間はファウルかと思われたものの、甲子園特有の右から左へ流れる浜風が打球を押し戻します。最後はライトのポールを直撃する「逆転サヨナラ満塁ホームラン」となったのです。

サヨナラ満塁ホームラン自体は夏の大会史上2本目です。前回は1977年大鉄高校の川端選手が同点の場面から放ったもので「サヨナラ満塁ホームラン」でした。今回の矢野くんはさらに負けている状態から放たれたもので、冠詞をひとつ追加された「逆転サヨナラ満塁ホームラン」でした。100回の歴史の中でも初めてです。

 

高校野球ではありませんが、私が今まで見た最多冠詞付ホームランは「代打逆転サヨナラ満塁優勝決定ホームラン」です。

2001年9月26日。近鉄バファローズが「優勝決定まであと1勝」という条件でオリックスとの試合を迎えました。9回表終了時、近鉄は3点ビハインド。球場のお客さんも、中継を見ていた私も「今日は優勝は無いかな。。」という、半ばあきらめムードで試合を見ていたものです。

9回裏、近鉄バファローズ最後の攻撃。あれよあれよと満塁のチャンスをお膳立てされ、打席に入ったのは代打の北川博敏選手。2ストライクまで追い込まれるも次の球を振り抜き、打球はライナーでレフトスタンドに飛び込みました。

一振りで優勝を決める、プロ野球史上唯一の「代打逆転サヨナラ満塁優勝決定ホームラン」となったのです。 アナウンサーが「(ホームベースを)ちゃんと踏めよ!ちゃんと踏めよ!!」と絶叫していたのが印象的です。

そのシーズンの優勝を決める試合で最後の場面で代打がでてきて、サヨナラ満塁ホームランを打つという、野球マンガで出てきても「そんなうまいハナシあるかーい」レベルの劇的なホームランです。

 

さて、夏の高校野球100回大会も佳境を迎えてまいりました。残り試合このホームランを上回る劇的なプレーは飛び出すのでしょうか。高校野球はこちらでどうぞ →バーチャル高校野球